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11月, 2012の投稿を表示しています

ひとがたの宴に囚われる(江村あるめ「箱庭の秩序」にて)

ガレージのような、建築現場の足場ような会場である。 むき出しのコンクリート、空調の音ははるか荒野の風、カチカチと鳴る金属のささやき、それらが大きな箱庭となっている、そこに人形たちの宴の場が広がっていた。 江村あるめさんの個展「箱庭の秩序」。 入り口に立ち、ただならぬ空間の密度にまず圧倒される。

(944番目の夢 その詳細)

私は夢の記録をつけており、今朝はその944番目。とても長い夢。

オランさん・江森さんのライブ 11/28(水)

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28日は、路上ではなくカフェでのライブ。 主役はオランさん(アコーディオン、歌)・江森さん(ギター)。 絵本のようなお二人の演奏に合わせ、私は絵を描きます。 11/25追記 ※誠に恐縮ですが、私事で急なことがあり、万一の場合、サマは出演できそうにありません。楽しみにしてくださっている方々には大変申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。

絵描き「路上より」

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日曜日。曇天。下北沢駅そばMUJIの前。「路上絵描きライブ」。雑踏をアトリエにして。 観客は通りすがりの方たち。足を止めてく見てくださった皆さまに感謝。 ・青年男女「かっけー」「色はつけないの?」「ぬりえにしたら売れそう?」「買う人いそー」「いるいる」「売れそうだよね 2300円とかで」細かい値段の付け方がおかしかった。 ・小さな子ら 質問も反応もストレート。名刺を渡した時の様子もかわいらしい。 ・ご婦人 「まあ寒いのにえらいわねえ」とお褒め(?)いただく。 ・外国の方 「ビュウリホー」。お仕事のご依頼・作品の販売については、拝辞を申し上げた。すべては英語が堪能なご婦人の通訳のおかげ、気持ちも通じ。最後の握手の手、大きく温かく。 ◉実験「街を透明なアトリエに」  今回は「開いた」路上絵描き、前回は「閉じた」路上絵描き。  結果はまるでちがった。

夜の散歩者。昼の

閑話休題。 夜の散歩は幻想的。私はたまに日暮れた住宅街へ出かける。

画家のブラックボックス 事件です。

作家は密室で作品を作る。 作家は一個のブラックボックス。  ‥‥ある晩 画家は自分の箱の中で 標本 となって発見される。 展示会はそしらぬ顔でおこなわれ、作品だけが「したり顔」でよそよそしく陳列された。 刑事は歯がみして叫んだ「何かが生まれる瞬間 が隠されたままだ!」 展示会場は、口のない画家の顔 そのもの。何か大切なものが抜け落ちている!

花の子ら

<阿佐ヶ谷のライブより> ◎木目鳥さん は始めにスケッチを開く「こんばんは木目鳥です」もうそこから幻想的な立体絵本の世界が展開する。雨がふり風がふき、あるいは木洩れ日がさし、聞き手はもうその小さな部屋の住人になる。最後にまたスケッチブックが開かれ「おしまい」の文字を見て、催眠がとけるようにハッ!と カフェにいる自分に気がつく。 ◎SHUNAさん の場合はコケティッシュだ。森で踊っている歌姫は、貴方のそこ!(胸の中)へ思いの手紙を直接 投げこんでくる。シュワシュワとして、私などは耳たぶが赤くなる。冷たく透明なのに 鮮やかに燃え上がる炎。‥‥もうすぐ冬が来る、まさに彼女の季節。 ◎フラワーチルドレンさん* を初「目撃」。自作の映像を壁に映しながらの演奏。 幻想に彩られてはいるが、現実味がある空間。『くるみわり戦争』『カッコーは木の上で』など歌詞の面白さに脳髄は染め上げられる感覚 をおぼえるものの、どうもそれだけではない。アレンジの中に、デ・キリコの絵のような 架空の広場のような、奇妙な遠近感・立体感。絵の中で車輪を棒でころがしていくあの少女こそ、彼女自身ではないか。 沈まない夕日、永遠につづく夕暮れ。‥‥待ってくれ! と 声をかけたいのに声が出ない。 その気持ちのまま、私はカフェのドアを開け、以降 見知らぬ街で宙吊りの迷子になっている。 * フラワーチルドレンさんの音楽・映像は こちらで。