猫になる猫にのる

ビル猫の風太が背中にしょっているビルの 窓の明かり どれかは必ずライブカフェです。カフェの箱はお客と音楽を飲みこんで、大きくふくらんでいきます。
そういう猫なのです。

じゃあまた少しだけライブの話。
先日「ウッドストック・カフェ」にゆき、オランさん*江森孝之さん*のライブを味わってきました。
「ギターがいるとやっぱりいいですね。アコーディオンと正反対、の音が、すごくいいです」
すごくいいです。オランさんの言うとおり。

江森さんのギターは手先指先じゃなくて、体全体ではじいてる と見た。「弾く(ひく)」ことは「弾く(はじく)」こと。気持ちが、足から腰から前かがみの背中をぐるっと通って指先に、それで弦をグッ 弾いてひとつの音。
そこへつやつやとしたアコーディオンの音色 がやってきて、わき起こる楽しい景色。
それはどんな世界?
あなたも「猫の背中のどこかの窓」にもぐりこみ、絵本のようなその音楽にひたってみればわかります。
ひとりの聞き手じゃあありません。気がつけばもう音の絵本の中の登場人物となって‥‥。まずは少しの勇気と好奇心をもって、そのお店のドアをギッ と あけてみてください。
夜の街は猫の背中に。
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