小さな巨大樹



小さくて大きな景色。たとえば 盆栽、ジオラマ、山水画。
この絵はブロッコリー。
湯がこうとして水洗い、おやと思ってじっと見入ってしまった
のが、この絵を描いたきっかけ。

子どものころは、蟻の巣穴なんかをずっと見つめて
あたかも自分が蟻になった気分で世界の倒錯を楽しんだ。

小を大に、大を小に。遠・近を入れかえたり、高・低をさかさまにしたり。
「かくあるべき」の取り違えをわざとやってみる。そういう楽しみ。